お墓は私たちと先祖をつなぐ心のよりどころ。
しっかり免震対策をし、大切なお墓を地震から守りましょう。
今までお墓の地震対策といえば、心棒施工やボンド施工などの耐震施工、ウレタンを利用した免震施工が主流でした。ただ、耐震施工には「地震の力」対「耐える力」というリスクがあり、地震の力が上回った場合、被害は大きくなります。
近年、高層ビルや高速の架橋などが耐震ではなく免震施工になっているという話を多少なりとも耳にしたことがあるのではないでしょうか。おそらくは耐震施工より免震施工のほうが有効ということなのでしょう。お墓も例外ではありません。お墓は重量物でしかも、縦長の建築物です。お墓にも免震施工が有効なのです。
しかしお墓の免震施工に使うウレタンには大きな欠点がありました。それは、熱・水分・紫外線に弱く溶けてしまうということです。ましてやお墓は屋外にあるもの。ウレタンにとっては厳しい環境といえるでしょう。"絆"はこれらをクリアする為に特殊構造シリコンを用いています。シリコンは、熱・水分に強い為、屋外向きと言えるでしょう。
また、「絆」は石と石の間に挟み専用ボンドで接着するだけですのでお墓に穴をあけたり、加工したりする必要はありません。「お墓も免震施工を行い、地震から1基でも多く守りたい」我々の想いはそのひとつなのです。
地震対策には大きく分けると、耐震と免震に分かれます。
耐震は、心棒施工や耐震ボンドに代表される固定する手法で、地震の力と固定する力の、力勝負です。よって、地震の力が上回れば倒壊します。固定する力が上回れば倒壊しません。
免震は、シリコーンやウレタンなど吸収剤を挟む手法で力勝負ではなく、地震の力を吸収する手法です。
台風のときを想像してください。
●耐震
大木・・・風に耐えようとしますが、風力が上回った場合、幹や枝が折れるか、根こそぎ倒壊する危険性があります。
●免震
柳・・・風と共にしなることで、折れたり、倒壊したりする危険性が少ない。
材質の一般的見解
シリコーン | ウレタン | |
---|---|---|
耐熱、耐寒性 | -100度~260度 | -20度~80度 |
耐水性 | 強い | 弱い |
紫外線 | 若干の劣化 | 劣化が激しい |
シリコーンは広い温度範囲で弾性体としての性質を保持できます。また、耐水性に優れ、悪条件下でも性能を保ちます。
ウレタン材は、高温多湿の場所での使用には向かず、屋内で使用するのに向いていると考えられます。
※ウレタン材の商品のパッケージや取扱説明書に「高温多湿の場所での使用はお控えください」と但し書きがあるのはこの理由によるものと考えられます。
・フライパンなどで料理をする際に使うフライ返しの先端が、昔は金属性でしたが、現在ではシリコーンが使われている(熱に強い、傷をつけない)
・美容整形手術などの際にシリコーンは体内に使われる(耐水性)
比較実験(当社比)
振動実験
・2009年8月25日、国土交通省所管の震動実験装置を使用し、縦揺れ、横揺れ(3D)を再現し行う。また、波形については、阪神淡路大震災、中越地震を再現し、かつ、それらの波形を増長し、震度7までの震動実験を行った。
それまでの地震対策商材は、横揺れのみの実験で縦揺れを行っていないメーカーが多く、また、震動装置の台(鉄板)と下台を固定するなど、実際の施工や地震の波形と離れた実験を行っていることを危惧し、実際の自然環境下、施工方法に合わせた震動実験を行った。
・施工後の実績
東日本大震災など、今まで施工した墓石の倒壊報告無し(下記参照)
・登録店舗数
平成25年2月20日現在、全国約150店舗
・推定施工数
全国約18000基(絆出荷数による概算)
絶対倒れないですか?
どの地震対策も絶対倒壊しないということはありません。自身のお墓が倒壊しなくても、隣の竿石が飛んでくることで倒壊することもありますし、地盤沈下や、液状化現象で倒壊することもあります。
ただし、今考えられうる最善の施工方法であるとは思います。
「絆」は何年くらい持ちますか?
他の免震素材のウレタンや、ブチルゴムと比べかなり耐久性が長いですが、永久に劣化しないということはありません。
環境条件がよければ、三代、四代に渡る100年くらいの耐久年数はあると考えております。