創業以来の技術を、すべてのお客様とご子孫へ
よしの家石材部は多磨霊園正門前に創業して90有余年。石材とお墓のプロフェッショナルとして誇りある仕事をし、多くのお客様と数世代にわたるおつき合いを続けております。
多磨霊園は大正12(1923)年に開園した日本初の公園墓地です。開園に合わせて創業した石材店は当社を入れて6軒(丸忠山田・玉川・立花家・太田家・藤乃家(現在は閉店))。多磨霊園の周辺で「開園当時からの営業」と謳えるのはこの6軒だけです。
当社を創業した吉野豊次郎は中でも唯一の地元多磨村出身で、新選組で有名な近藤勇の姉を祖母に持ち、東京府会議員を務めて地元産業の発展に尽くしました。
まだ職人による大まかな商いが通用していた時代に、なぜここまで細かい仕事をしているのでしょうか。それはひとえに、何代にもわたってつながる「お墓」への責任感と使命感です。お墓には住宅建築のような法律での規定がなく手がける石材店の良心と技術で支えられているのが現状です。時代を超える大切なものに対し豊次郎は当時の技術でできる限りのことをしました。私たちもこの仕事を誇りに思い、彼に恥じないお墓作りを心がけています。
私たちがこだわるのは先々代豊次郎から引き継いでいるお墓作りへの情熱です。彼は昭和初期には通常の建築でも最新技術とされた鉄筋を基礎工事でふんだんに使い、傾きが出ない土台を実現させています。また、お客様台帳をしっかり残し、工事やご法事の履歴を代々漏らさず受け継がれるように仕組みを作りました。
近年、価格重視の風潮から石材に関するさまざまな考え方が出てきました。価格だけを考えると当社が扱うお墓を高価と感じる方があるかもしれません。しかし日本風土にあった石の選び方、長所を引き出す磨き方、基礎から据え付けまでの気の配り方など、良質な材料と技術がお墓の品質を左右します。私たちがいただくのはそのための適正な料金です。
ご来社いただいたお客様には詳しい資料のご提供、現地で確認できる当社の施工事例ご紹介、また墓石展示場へのご案内など、私たちが持っているあらゆる情報をお伝えしています。その際にご住所などを伺って営業することはありません。むしろ皆さんにはぜひ他社を回って説明を聞いていただくようお勧めしています。なぜなら、ここまで石とお墓の知識・技術があるのは当社だけだという自負があるからです。「ご納得のうえ永代のおつき合いができる石屋でありたい」、これが今も昔も変わらない、よしの家石材部を貫いているポリシーです。
墓参時に気軽に立ち寄っていただけるご休憩所を備えているので、長年のお客様がお参りのたびに声をかけてくださいます。毎回感じるのは、お墓とは単なる商品ではなく「亡くなった方へ会いに来る」大切な場所だということ。墓石は何代にもわたって皆さんが手を合わせ、思いを込める石です。やはり心を込めて掘り出し、磨き、据えなければいけません。
先々代は「お墓参りは、家族そろっていきましょう。そこから絶える事のない温かい心の絆が育ってきます」と説きました。お墓は、亡くなった方だけでなく残された方も気持ちよく過ごせる場所、祈る気持ちが次代のお子さんにも伝わる場所であってほしい。そんな願いを込めて今日もお墓と向き合っています。
よしの家石材部には、より良い石でしっかりしたお墓を建てるためのこだわりがあります。ご注文前に納得いただけるよう以下の順序でご案内しております。抽選申し込みからお手伝いができます。
抽選申し込みから無料お見積もり、そしてお墓参りまで
まずフォーム・お電話・メールにてお問い合わせください。ご来社/ご訪問でさらに詳しくご説明いたします。
多磨霊園の抽選申し込みのお客様は、申し込みの資格等をご案内いたします。新規ご当選・墓所改修工事のお客様は、よろしければ事前に区画番号をお知らせください。お会いするまでに具体的なご提案をできるよう準備いたします。当日現場でのご説明も可能です。
この際、住所などをお聞きして後日営業をかけるようなことはありません。お会いしたときにできる限りの情報と資料をご提供し、安心していただくのを第一としております。
ご注文後にお客様に合った石を切り出します。当社は国内5カ所(岡山県笠岡市・香川県高松市・神奈川県足柄下郡真鶴・茨城県桜川市・福島県田村町)の提携工場と直接契約。丁場(石材切出場)が近い工場と連携して原石の段階から徹底した管理検品を行います。ご予算やご要望によっては中国・インドなどで厳選した石材の使用も可能です。
石は研磨用ダイヤモンドレジンパットの粒度を変えながら少しずつ磨かなければ無理な力がかかり、石の温度が上がって強度が弱まります。安い石材店はこのプロセスを省略しています。当社の墓石は、8回の研磨と、表面の「だま・きず」の有無や石目の色合わせなどを見る4回にわたる厳しい検品を経て合格したものだけ。当社の納品責任者による最終検品後、文字彫刻へ移ります。文字彫刻はすべて書家による直筆原稿を使用しています。
墓所は約30cm掘り下げて栗石・砕石を入れ、機械で締め固めたあと10mm鉄筋を30cmごとに配し、コンクリを流し込みます。外柵据付工事にはエポキシ系接着剤と浸水を防ぐ耐震コーキング材目地加工を標準装備。すべての墓石据付に耐震用シリコン(商品名:絆)を導入して安全性を高めました。必要な方には草防止加工を施すなど今後のメンテナンスまでを考えた工事を行います。
完成後は見えなくなる基礎工事や内部の様子について、プロセスすべてを写真帳に残し、お客様にお渡しします。同時にご提供するお墓のケアや作法などを解説したしおりも好評です。
お客様の履歴は台帳に記録しますので、石の種類や施工時のご要望、法事の有無や菩提寺など、お墓に関することはすべて当社に残ります。ご不明な点、心配事がありましたらご相談ください。お墓のお手入れ方法や行政手続きについてもプロの知識でお応えします。
正門前の好立地にご休憩所を完備、会食や法事でご利用いただけます。書類の申請代行も行っております。
墓地・墓石の購入は一生にまたとない高価な買い物です。そのためお客様が安心してご相談・ご購入できるように業界で団体を組織しました。それが1983年に組織された「一般社団法人 全国優良石材店の会(全優石)」です。
全優石は2年ごとに審査を行い、基準を満たした石材店だけが認定を受けることができます。認定店の商品には「品質保証書」がつき、全優石と認定店がダブルで安心を保証する制度が整っています。
もちろん当社も全優石認定店。「売りっぱなし、建てっぱなし」というブローカーとは違い、末永く代々メンテナンスを請け負う「墓守」としての役目をしっかり担います。お墓のこと、石のこと、何でも安心してお任せください。